昨日に引き続き、恋愛依存症についてお話します。本日はロマンス依存です。
恋愛依存症などと書くと、「そんな人がいるんだ?」と、特別な人が陥りそうな気がします。
しかし、依存症はアルコールであれ、薬物であれ、それに一度陥ると、抜け出せないように、愛は誰でも陥り抜け出せなくなる性質を持っています。
つまり、愛は形を変え、時に薬物のように忍び寄り、人をマヒさせることがあります。
本日は、恋愛依存症の1つの形態である「ロマンス依存」についてお話をします。
「禁断の愛」「情熱的な愛」「裏切りの愛」等々、まるでドラマに出てくるよう種類の愛情ですが、これに触れると人は、抜け出せない依存症に陥ることがあります。
ポジティブシンキングは、攻撃する相手に対する対処の方法です。
〇本日のテーマ
1.依存 ロマンス依存症とは?
2.ポジティブシンキング 攻撃への対処
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。
青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。
ロマンス依存症とは?
「ロマンス」の意味を辞書で調べると、「恋愛の事柄」「恋の物語」「伝記的、空想的、冒険的な恋愛、武勇伝に関するもの」とかの意味があります。
「ロマンス依存症」の「ロマンス」とは、3つ目の「伝記的、空想的、冒険的な恋愛」を言います。
すなわち、「ロマンス依存症」の人は、情熱、興奮、危険などが伴うのが恋愛で、平凡な恋愛は「つまらなく恋愛に値しない」と考えたりします。
「ロマンス依存症」の恋愛パターンを述べると次のような分類になろうと思われます。
【原 因】
原因は様々考えられます。いくつか挙げておくと以下の通りです。
1.異性の親のへの愛情(エディプス)葛藤が解消されていないため
これは、精神分析の創始者である、フロイトとの言う人が唱えた「エディプス葛藤」に原因があるとします。
これは、以前お話しましたが、簡単に言うと、5歳前後に男児が母親とベッタリになり、女児が父親とべったりになるのが無意識の中で解消されていないためとします。
つまり、男児の場合、自分の好きなお母さんをめぐって、父と男児が張り合い、あたかも三角関係になります。
やがて、男児は父親の力で、母親から引き離されて、三角関係は解消しますが、まれに父親の力が弱い(または、父親の力がない)時、三角関係が心に残り、とても居心地の良い状況になり、大人になっても三角関係の状況を作ってしまいます。
女児の場合、自分の好きなお父さんをめぐって、母と女児が張り合い、あたかも三角関係のようになります。男児の場合と同じように、これが解消されないと、大人になっても三角関係の人間関係を作ってしまいます。
夏目漱石の小説「こころ」をはじめとする、作品の多くが、いわば三角関係がテーマになっています。夏目漱石自体が、幼少時代、養子先を転々として、力強い父親に触れなかったことが原因とする考え方もあります(むろん違う説もあります)。
2.人格障害までいかなくてもそれに近い状態
例えば自己愛パーソナリティ障害に陥いると、「自分が特別である」とか、「完全な恋の空想にとらわれる」、「最も優れた人々と自分が付き合うべき」との思いが湧いてくるkとがあります。
また、演技性パーソナリティ障害に陥ると、自分が注目の的になっている必要性を感じたり、他者との交流において誘惑的、挑発的行動をとることがあります。
また、外見を美しく保ち、異性の注目を集めようとします。
完全な人格障害までいかないまでも、それに近い状況がみられたりします。
3.愛のホルモンが脳内に出されるから
フェニールエチルアミンという物質が、脳内に出されることで、愛を相手に感じ、強い興奮を感じることがあります。
このフェニールエチルアミンが出てくると、「この危険な素晴らしい愛を手に入れなければ」という妙に高揚した気分が現れてきます。
この物質は、覚醒剤のアンフェタミンと似た働きをして、落ち込んだ気持ち直して、一気に高揚させます。「あの素晴らしい愛の高揚感」を味合わせてくれますが、これが切れると一気に落ち込んでいきます。
落ち込むたびに、愛の高揚を求めて彷徨(さまよ)うということが見られます。
4.愛の危険なゲームを楽しむ原因
あたかもゲームを行って、ステージを上げていくように、夢中にゲームにはまり込んでしまうことが挙げられます。
好きでもない人を「その気」にさせて、相手の気持ちが燃えたら、一気に振る(別れる)ようなゲームをします。
交流分析という心理学の一派では、このようなゲームを「ラポ」と言い、自分の中の異性への拒絶の気持ちを確認するために、わざとこのような行動をすると言います。
5.空想に中にはまり込んでしまう癖が原因
一目見て、「運命の人」「私の救世主」「私を満たしてくれる」などと、思い込み、実際の相手以上に、相手を空想してしまいます。
相手に多くの欠点がなどがあるのに、その欠点が見えずに、良い所しか見えません。いわゆる「理想化」「のぼせ上り」などが見られます。
ロマンス依存は、どんどんと空想が活発になり、行動化が起こり、破局になるまで進むことが多いです。
上のことが見られたら、自分はもしかしたらロマンス依存に陥っているかもしれないと、早めのカウンセリングなどをうけることが必要になります。
※ 後ほど、対処の方法を解説します。
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ポジティブシンキング 攻撃への対処
相手が攻撃を仕掛けてきたときに、相手の思ったように反撃すると相手の思うツボにはまります。
相手が攻撃をしかけてきたときに、相手が特に見たいのは、おどおどしたりする「感情」を見たいのが大体です。
そこで、感情は冷静を保ちます。
その上で、以前解説したように、「正しい批判」はきちんと受け止め、「正しくない批判」は気に掛けない態度(感情的に反応しない)が大切です。
また、その時(これも以前解説しました。参照)、表面上のメッセージ(例えば「お前すごく仕事できるな」)と、裏メッセージ(例えば「お前は役立たないね」)の裏メッセージに強く反応しないで、返すことが大切です。
まあ、「頑張りたい思う」とか、「以後、気を付ける」とだけ、言って、相手の期待する感情を見せないことです。
相手の期待に肩透かしを浴びせてください。